紅茶の美味しい入れ方~コツ・裏ワザ編~

ティーバッグ編とリーフティ編で、紅茶を美味しく淹れる方法を一通り紹介いたしました。
その時にお話し切れなかったポイントや、ちょっとした注意点をコツ編としてご紹介します。

 

やはり、紅茶を美味しく淹れる方法《ファイブ・ゴールデン・ルール》に従って説明していきます。

1. Use good quality tea
2. Warm the tea pot
3. Measure your tea
4. Use freshly boiling water
5. Allow time to brew

順番に説明していきます。

 

Use good quality tea(良い茶葉を選ぶ)

 大量に入った廉価物は避ける

 良い茶葉を選ぶこと。

ティーバッグ編でお話いたしましたように、リーフティが良くてティーバッグが良くないと思わないでください。
リーフティでも良くないのもありますし、ティーバッグでも優れものがあります。特に海外からの直輸入紅茶については、水質が違います。

 ヨーロッパは基本的に硬水が多いので、注意してください。


ティーバッグでの安い廉売物(特に50袋入りや100袋入り)は、まずは避けましょう。
10袋入りから30袋入りのティーバッグ商品で、あまり高くもなく安くもないリーズナブルな価格帯のものを色々と試して飲んでみて、自分の好みのものを探します。

普段飲む紅茶は、英国人のようにそれ程高価ではなく、でも安価過ぎず、リーズナブルな価格帯の紅茶が良いでしょう。

 

Warm the tea pot(ポットをあらかじめ、温めておく)

 これは、何度も言いましたようにとても大事です。美味しい紅茶を飲むために必ず実践してください。

熱湯ですが、ポットを温める場合、保温された電気ポットのお湯でも構いません。

 

Measure your tea(1杯当りの茶葉を量る)

 

茶葉もパックもケチらない

 

リーフティについて。目安は大型サイズ(OP)は、3g~4g、細かいサイズ(BOP)は2g~3gでしたね。
ティースプーン(コーヒースプーンより大きい)の目安は、大型サイズ(OP)は山盛り1杯、細かいサイズ(BOP)は、すり切れ1杯
一度ハカリでグラム数を量ってみて、感覚を掴むのも良いです。

ティーバッグは、1パックにだいたい2g入っていて1杯分というのはお話しました。1パックでけっして2杯は抽出しない。2杯の時は、必ず2パック使用します。
ただし、一度に5杯以上抽出する場合は少し茶葉の量を減らしても良いです。
例えばリーフティの場合1杯分減らし、4杯。ティーバッグの場合は1パック減らし、4パック。 


これも産地や茶葉によっても違いますので、自分の舌で確認して決めてください。

 

Use freshly boiling water(新鮮な汲み立ての水を沸騰させた熱湯を使う)

 

ポットの温めを忘れない

 

新鮮な汲み立ての水道水を沸騰させます。
リーフティを抽出する場合は、特に守ってください。

 

ジャンピング(茶葉がポットの中で舞う)は、してもしなくてもかまいません。ルールを守っていれば美味しく抽出できます。

 

 ティーバッグの場合もやり方は原則同じですが、家庭にあります電気ポット(98℃以上)の熱湯を使用しても良いです。

但し、必ず「Warm the tea pot(ポットをあらかじめ、温めておく)」を守り、ポットをあらかじめ温めてください。

 

英国人のように、毎日気軽に紅茶を楽しむためには、電気ポットとティーバッグを活用するのが良いでしょう。
そして大事なことですが、ティーバッグでも1人前は2杯で、美味しく紅茶を淹れるために2パック使用してポットで2杯分を抽出します。
 

Allow time to brew(一定時間蒸らす)

 

一定時間蒸らすのが大事です。

 リーフティとティーバッグの時間の目安はそれぞれお話いたしました。

  

濃くなり過ぎた場合

 

多少時間が経ち過ぎて、濃くなっても気にしないで良いです。
熱湯で好みの濃さに薄めれば良いのです。

 

英国では、薄めるための熱湯が用意されます。
ホットウォータージャグというお湯差しが、紅茶セットには有ります。
英国のことわざで「濃い紅茶は薄くできるが、薄い紅茶は濃くできない」という言葉あるくらいです。 

 

濃さを均一にする

 

ティーバッグの場合、時間が経てばポットから取り出して捨てれば良いだけですが、リーフティの場合は少し違います。

 

茶こしを使って沢山のカップに注ぐ際、例えば時計周りに半分ずつ入れて、今度は反対周りに残り半分ずつ入れ、濃さを均一にします。

 

裏技があります。

 

抽出用は耐熱ガラスサーバーを使い、時間になったらあらかじめ温めておいたもう一つのポット(セカンドポット)に一気に注ぎ切る方法です。これだと均一の濃さになります。
おしゃれなセカンドポットを使えばテーブルが楽しくなりますし、接客時でしたら喜ばれます。 

 

さいごに

 

美味しい紅茶を淹れる事は、ファイブ・ゴールデン・ルールに従って何度も抽出するという実践(慣れ)が必要です。
ちょっとしたポイントを掴めば、それほど面倒な作業ではありません。 

これまでの方法を行い、満足のいく一杯を淹れてみて下さい。
香り高い紅茶は、あなたの状態が良い時も悪い時も、あなたの友達になってくれますよ。